【読書録】メンタルが強くなる小説「モンテ・クリスト伯」(ネタバレあり)

スポンサーリンク

プリズナートレーニングで身体を鍛える傍ら、脳みそは読書で鍛えています。

読んだままになって止まっている本が何冊かあるのですが、ここ2週間は「モンテクリスト伯」という長編小説に挑戦していました。

その長編をようやく読み終えたところで、この本の要約と自分なりの勝手読み=感想文としてアウトプットをしておきたいと思います。

なお、要約を書くので、盛大にネタバレしています。

これから読む人は、読まないほうが良いと思います。

ちなみに、モンテクリスト伯は岩波文庫から出ている名作ですが、僕は以下のkindle化されているものを読みました。

ですので、翻訳の都合でもしかしたら読み違えていることはあるかもしれません。

とはいえ、この物語が「復讐」をテーマとしていることは、翻訳が違うからと言ってズレているということはないでしょう。

要約:壮絶なまでの復讐物語

それでは、以下、1巻ごとに要約です。

前後関係を補って行かないとわからないこともあるのですが、ある程度「読んだ」という前提で書いていきます。

投獄とファリス神父との出会い

物語の主人公エドモン・ダンテスは19歳の青年で、モレル氏が所有する船「ファラオン号」の一等航海士だった。

旅の途中、船長が病死したことをきっかけに「船長」になる確約を得る。

プライベートでは、フィアンセのメルセデスとの結婚が決まっており、まさに順風満帆の人生を送らんとするところだった。

ところが、そんなエドモンに突然の不幸が訪れる。

エドモンの出世に嫉妬したダングラール、メルセデスに恋するフェルナンに共謀と、保身に走った検事 ヴィルフォールに嵌められ、「シャトーディフ」に収監され、絶望の淵に叩き落される。

希望を無くしたエドモンだったが、シャトーディフで「狂人」扱いされていた神父「ファリス」に出会う。

エドモンは、ファリスに「騙された」ことを諭され、自分を嵌めた3人に対しての復讐を誓う。

獄内では、ファリスと共に脱獄することを計画する傍ら、ファリス神父の持つ全ての教養を叩き込まれ、卓越した紳士に育っていく。

ところが、ファリス神父が病に倒れ、「共に脱獄する」という目標が叶わなくなったとき、エドモンはファリス神父が「狂人」扱いされるきっかけとなった「財宝」の在処を託される。

ほどなくしてファリスが亡くなると、エドモンはファリスの死体と入れ替わり、脱獄に成功する。

投獄から実に14年が経過していた。

エドモンは、ファリス神父の話に半信半疑であったが、約束の地「モンテ・クリスト島」に降り立った。

スパダの財宝と復讐の誓い

ファリス神父の話は本当だった。

スパダの財宝を手に入れたダンテスは自身の投獄の真相を確かめるべく、行動を開始する。

まずは「ブゾニ神父」に化けてカドルッスに接触し、事件の真相を知ることとなる。

ダングラールとフェルナンの共謀によって「ボナパルト派」の嫌疑をかけられ、元マルセイユ検事にして、現パリ検事総長のヴィルフォールこそが、エドモンが船長から託された「手紙」を抹消し、エドモンを獄中に投獄した張本人であることを確かめる。

またしても、ファリス神父の言葉は本当だった。

陰謀の首謀者のダングラールはスペインで一財を築き、銀行家となってパリで男爵となっていた。

さらに、もう一人の首謀者で、メルセデスの従兄にして彼女を手に入れんとしていたフェルナンは、寂しさに打ちひしがれるメルセデスの心に漬け込み、結婚していた。

王党派の軍人として功績をあげ、今はモルセール伯爵となっていた。

エドモンは、全ての真相を確かめると、まずは恩人であり、困窮していたモレル紹介を「船乗りシンドバッド」と名乗って救い恩返しをする。

そして、復讐の誓いをいよいよ実行に移していく。

進行する復讐計画

エドモンは「モンテ・クリスト伯爵」と名乗り、パリの社交界に颯爽と登場する。

シャン=ゼリゼーに邸宅を構え、オートゥイユに別荘を構える。

そして、モルセール伯爵の息子アルベールと知り合い、さらにメルセデスと顔を合わせる。

ダングラールには、金の力を使って無制限貸付の口座を開かせ、ダングラール夫人を通じてヴィルフォール検事の妻とも知り合いに、やがてヴィルフォール本人とも顔を合わせる。

モンテ・クリスト伯爵は、オートゥイユの別荘に皆を招待し、一同の顔を合わせさせ、恐るべき復讐計画に向けて着実に歩みを進めていく。

復讐劇

用意周到に、緻密に計画されたモンテクリストの復讐が、ダングラール、モルセール、ヴィルフォールを襲う。

ヴィルフォールの家では、奇怪な死の連鎖が止まらない。

ヴィルフォールの義父サン=メラン公爵夫妻(前妻の両親)が相次いで変死し、家全体を襲う呪いのような状況にヴィルフォールは恐れを抱く。

しかし、「我が家で殺人は起きない」と現実を直視しないヴィルフォールだったが、状況が「犯人はヴァランチーヌ(前妻との間の娘)」であることを語っていた。

一方、モルセール伯爵はスキャンダルが暴かれる。

かつてフランス士官としてヤニナのアリ=パシャに仕えていた時、アリを裏切って財産を蓄えていた過去をスクープされたのだ。

議会で真相を追求されても、モルセール本人は否定するが、その議場にモルセールがかつて裏切った主君の娘で、今はモンテクリスト伯爵の女奴隷のエデが現れ、全ての真相を打ち明ける。

こうして、モルセールは失脚する。

父の名誉が傷つけられ、その首謀者がモンテクリストだと知ったモルセールの息子アルベールは、モンテクリとに決闘を申し込む。

モンテクリストはこれを受け入れる。

しかしその後、ことの真相を知ったアルベールの母メルセデスが現れる。

彼女は、モンテクリストがエドモンダンテスであることを見抜いており、「息子の命を助けて欲しい」と懇願し、モンテクリストは苦悩する。

冤罪による東国から復讐を遂げるまでの20年をメルセデスに聞かせ、自分の命と引き換えにアルベールを助けることを約束する。

そして決闘当日。

遅れてやってきたアルベールは、モンテクリトに謝罪をするのだった。

母メルセデスから彼の境遇を聞き、父に復讐する権利があると悟ったアルベールは、父の名を捨て、人生をやり直すことを告げて去っていった。

失脚した張本人のモルセールはモンテクリストの元を訪れ、ことの次第を抗議する。

しかし、ついに彼はモンテクリストの正体がかつて自分が陥れたエドモンダンテスであることを、本人から告げられ恐れおののく。

急いで邸宅に戻ったモルセールだが、メルセデスとアルベールが別れを告げることなく出て行くところに鉢合わせる。

妻と子に見限られたことを知ったモルセールは、ピストルで頭を撃ち抜いたのだった。

待て、そして希望せよ

ヴィルフォール家では、事態が急変する。

犯人と嫌疑をかけられていたヴァランチーヌが毒牙にかかったのだった。

しかし、このときすでにモンテクリスト伯が真犯人の行動を見抜き、先手を打っていたため、諸悪の根元がヴィルフォール夫人であることが暴かれる。

それに気づいたヴィルフォールは、妻に対し、「自殺しろ。さもなくば逮捕して処刑台だ」と、死刑の宣告をし、カドルッス殺人事件の犯人カヴァルカンティの裁判に赴く。

ところが、そこでさらに思わぬ事態に見舞われる。

なんと、カヴァルカンティはかつてヴィルフォールとダングラール夫人の間に出来た子供で、生まれた直後に死んだものと勘違いされ、埋めたはずの息子だと法廷で暴露されるのであった。

この大スキャンダルに法廷は騒然とするが、裁判長の再三の確認にヴィルフォールは否定することなく事実を認め、当事件の裁判から降りることを宣言する。

自身の罪深さに打ちひしがれたヴィルフォールが、自分には妻に死刑を迫る資格もないことに気づき、急いで邸宅に戻るが、時はすでに遅かった。

妻とその息子エルローズは、帰らぬ人となっていた。

そこにモンテクリストが現れ、自身がかつてヴィルフォールが保身によって罪を着せられ投獄されたエドモンダンテスであり、全ての復讐劇の真相を聞かされる。

罪の意識に苛まれながらも、怒りが湧き上がったヴィルフォールは、モンテクリストに対し、妻とエルローズの死体を示して「復讐は遂げられたか!」と叫び、ついに発狂してしまう。

一方のモンテクリストは、幼子までも自身の復讐劇に巻き込んでしまったことを悔やみ、最後の一人、ダングラールは助けることを決める。

そして、最愛の人であるヴァランチーヌを失ったモレル(かつてのエドモンの恩人モレルの息子)は、失意にくれ、死ぬことを決意するが、モンテクリストに「1ヶ月待て、生きろ、希望を捨てるな」と説得され、これを了承する。

モンテクリストは、最後の仕上げとしてダングラールを山賊にさらわせる。

破産して逃げる前に彼が掠め取った500万フランを回収し手から解放するためだ。

ダングラールを最後に軽い飢餓にすることによって苦しめ、500万を回収し終えると、モンテクリストはダングラールに正体を明かし、これを解放する。*その後のダングラールの消息は語られていない。

そして、モンテクリストはモレルとの最後の約束を果たす。

約束の1ヶ月後、モレルはモンテクリト島に招かれる。

なんと、そこには死んだはずのヴァランチーヌが生きていたのだった。

ヴァランチーヌが狙われることを予見していたモンテクリストが、やはり先手を打って死んだように見せかけていただけだった。

こうして、モンテクリストは2人の若者の幸せを見届け、死ぬつもりだったが、奴隷だったエデの自分に対する想いに気づき、「自分も幸せになって良いのか」と神に問い、エデと共に生きることを決意する。

モンテクリストは、モレルとヴァランチーヌとの別れ際に手紙を残し旅立っていった。

手紙にはこう記されていた。

「待て、そして希望せよ」

因果応報とかではない

以上があらすじというか、やや雑な要約です。

前後関係や登場人物との関係性を端折っているところもあるので、ちょっとわかりにくいところもあるかもしれない。

実際、登場する人物のほとんどがモンテクリストによって計画的に引き合わされ、利用されているという人間関係になってました。

読んでいると、「誰だこいつ」という場面がいくつかあるのですが、あとできちんと関係性が示されるのでした。

で、特に描写はないのだけど、モンテクリストの工作によって、引き合わされていることは想像に固くない構成になっている。

この物語、ストーリーに対する感想だけだと、とりあえず登場人物は軒並みどこかにクソな部分を持っていて、非常に人間臭い感じに書かれているというのが印象です。

そして、この復讐劇を因果応報とか、そういうラベルで片付けることはちょっとできない感じも同時にしてます。

理由はちょっと今は言語化できないのだけど、失った年月と復讐の天秤が釣り合っているのかどうか、わからないから。

ただ、ヴィルフォールの幼子を巻き込んだところで、やりすぎたことをモンテクリスト自身が悔いる場面もあり、そこに彼も神の使いではなくどこまでいっても一人の人間であることが如実に描かれるのはなかなか痺れました。

メンタルが強くなる

そして、この物語は「メンタルが強くなる」という紹介のされ方をして読んだんです。

本当か?と思ってました。ええ。

でも、強くなりますね。

大抵のことは小事と思えるような事件の数々が描かれますし。

エドモンの冤罪も、復讐される側の人生もなかなかに壮絶な目に合わされている。

そして、何よりも最後の言葉ですよね。

「待て。そして希望せよ。」

これはそのままの意味で、希望を捨てずに生きて待てということですが、とかく生き急ぎがちな現代人には、示唆に富む言葉な気がします。

もちろん、待つといっても、(努力を積み重ねながら)待てという意味であることは忘れてはいけません。

このへんは、ちょっと映画「ショーシャンクの空に」を思い出させるものでしたね。

コツコツと積み重ねることの重要さをこの映画も描いてましたから。

というか、モンテクリスト伯がヒントになった映画だったりするのかな?この辺は調べてみましょうかね。

まとめ

そういう訳で、かなりの長編ブログになってしまいました。

ですが、こうして読んだものを要約し、自分でまとめてみると、物語の大枠を理解しやすいように思いました。

なので、アウトプットの1つの形として、今後もやっていきたいと思います。

 

シェアをお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

TCS認定コーチ 某コンサル会社に勤務する傍ら、思考を言語化することで、夢や目標の発見から達成までをコーチングを用いて支援している。 自身も鍛錬をするべく、プリズナートレーニングを実践中。 趣味はロードバイク。2児の父でもある。